韓国環境部(MOE)は、欧州連合(EU)の炭素国境調整措置(CBAM)への対応を支援するタスクフォースを発足させたことを明らかにした。同タスクフォースは国立環境研究院(NIER)など、同部の関連組織の専門家で構成されており、EUの要件に沿った炭素排出量の報告義務化の支援など、体系的な支援方法を模索する。同タスクフォースの最初の活動として、NIERが技術専門委員会を組織し、炭素排出量算出のガイドラインを策定する。2022年、NIERはEUの適合性評価に関する相互承認協定に署名し、温室効果ガス排出量の検証における世界的な能力が認められた。技術専門委員会には環境部、NIER、同国の温室効果ガス検証機関、EUのCBAMの対象となる鉄鋼、アルミニウム、セメント企業などの専門家が参加する。環境部は、項目別の炭素排出量算定・検証・報告に関するガイドラインや関連トレーニングの提供、CBAMを企業に周知するためのヘルプデスクの運営など、同国企業がCBAMを効率的に遵守できるよう支援していく。