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 中国、世界最大の太陽光発電プロジェクトが送電開始

発表日:2010.07.19


  中国の上海で、2010年7月18日、世界最大規模6.68メガワットのBIPV (建物一体型太陽光発電)プロジェクトが送電を開始した。新設の虹橋(ホンチヤオ)駅(北京上海高速鉄道)の6万1000平方メートルの屋根部分に取り付けられた2万枚のソーラーパネルにより、運転開始後2週間で30万キロワット時が発電されている。このシステムの発電能力は年間630万キロワット時で、上海の1万2000世帯分の電力需要をまかない、石炭消費を2254トン、CO2排出を6600トン削減するとされる。同プロジェクトを担当するCECEP(中国節能環保集団)の代表は、2020年までにCO2排出をGDP当たり40~45%削減するという政府の自主規制に従い、今後も太陽光発電技術の開発と環境に配慮した駅舎建設を推進すると表明した。中国政府は再生可能エネルギーの開発を最重要課題としているが、東部地域ではエネルギー需要が高く土地が不足しているため、建物と一体化できるBIPVは最適である。ただし、高価なBIPVに対する企業投資を拡大するために、政府の補助金制度が具体的に示されることが必要であると、CECEPの太陽光発電部門では指摘している。

情報源 中国科学院(CAS) プレスリリース
国・地域 中国
機関 中国科学院(CAS)
分野 地球環境
キーワード 再生可能エネルギー | 太陽光発電 | CO2 | 石炭 | 中国科学院 | CAS | 駅 | 上海 | BIPV | 建物一体型
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