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 国際エネルギー機関、地熱エネルギーの利用は2050年までに10倍に拡大可能と報告

発表日:2011.06.14


  国際エネルギー機関は、地熱エネルギーによる熱と電力の世界生産量は、2050年までに少なくとも10倍に拡大可能とする報告書を発表した。地熱エネルギーは、世界各地で利用可能な、天候や季節による変動のない再生可能エネルギーであり、温暖化防止のため規模拡大が求められている。報告書によると、未開拓の地熱資源開発や技術革新を促進する対策を講じることで、2050年までに地熱エネルギーを、世界の年間発電量の約3.5%(現在0.3%)、熱エネルギー量の約3.9%(現在0.2%)に拡大することが可能という。対策として、途上国や新興国で地熱開発を妨げる各種問題を解決すること、60℃超の温度を発する深部帯水層の利用を拡大すること、さらには、岩盤に水圧で人工的に貯留層を作り高温岩体で熱する「強化地熱システム」の開発を加速することが重要と指摘している。各国政府に対しては、実用化に向けた目標設定と経済的奨励制度の導入、新規地熱プラントの許可手続きの効率化、公開データベースの策定推進などを行うよう提案している。

情報源 国際エネルギー機関(IEA) プレスリリース
国・地域 国際機関
機関 国際エネルギー機関(IEA)
分野 地球環境
キーワード 再生可能エネルギー | 途上国 | 国際エネルギー機関 | IEA | 地熱発電 | 岩盤 | 2050年 | 地熱エネルギー | 深部帯水層 | 強化地熱システム
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