中国環境保護部は、2010年および第11次5カ年計画(2006~2010年)における、主要汚染物質排出量の削減実績について、評価を修了したと発表した。評価の結果、国家が定めた削減任務を、31の省、自治区、直轄市、国家電網公司、新疆生産建設兵団、および主要電力5企業が達成し、問題のあった数社は処罰しブラックリストに登録したとしている。発表によると、大気汚染物質の二酸化硫黄(SO2)と水質汚濁を示す化学的酸素要求量(COD)について、2010年の実績を評価したところ、2005年レベルから、それぞれ14.29%、12.45%減少し、第11次5カ年計画で課された10%削減を上回った。削減対策でみると、脱硫装置付き石炭火力発電所設備容量が2010年に1億700万キロワット追加され、五カ年計画期末には、5億3200万キロワットとなった。これは全体の82.6%を占め、2005年の12%から大幅に上昇した。都市排水の1日当たり処理能力も、約6000万立方メートル増加し、1億2500万立方メートルとなった。