気候エネルギーソリューションセンターは、炭素回収貯留(CCS)によるCO2排出削減量の包括的算定方法を示した報告書を発表した。これにより、政策立案者やプロジェクト開発者に共通の算定枠組みが提供されるという。CCSとは、発電所や大規模工業施設で発生するCO2を、大気中に放出せずに地中に隔離する技術で、特に石炭火力発電所等の電力部門の排出量を大幅に削減できると期待されている。今回の報告書では、CO2回収、輸送、地中貯留というCCSの各段階における削減量の詳細な算定方法を提示した。このうち、CO2回収段階については、発電所や、天然ガス、肥料の生産施設など、様々なCO2排出源に対応。また輸送段階では、最も有望な輸送方法であるパイプラインを対象とし、地中貯留段階では、塩水帯水層貯留や枯渇油・ガス田貯留、石油・ガス増進回収に適用できる。世界CCS研究所によると、世界で15の大規模プロジェクトが稼働または建設中で、そのCO2貯留能力は合計で年間3500万トン超。これは、自動車600万台超の年間排出量に相当するという。
情報源 | 気候エネルギーソリューションセンター(C2ES) プレスリリース |
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国・地域 | アメリカ |
機関 | 気候エネルギーソリューションセンター(C2ES)(旧:地球規模の気候変動に関するピューセンター) |
分野 | 地球環境 |
キーワード | CCS | 排出削減 | 輸送 | CO2回収・貯留 | 帯水層 | 地球規模の気候変動に関するピューセンター | 算定 | 石炭火力発電所 | 気候エネルギーソリューションセンター | C2ES |
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