ドイツのヴッパータール気候・環境・エネルギー研究所は、EUの資金援助の下、企業や公共機関、一般家庭のエネルギー効率を向上するためのサービス(EES)事業について、新規事業アイデアを実用化する研究プロジェクトChangeBestを実施し、このほどその結果をまとめた。プロジェクトには、同研究所がまとめ役となり、EU加盟国17か国から20のプロジェクトパートナー、38の実践パートナー・専門家が参加した。このプロジェクトでは、企業の持つ事業アイデアを、利益の上がる事業モデルにするまでを支援。過去3年に渡り、戦略的な製品開発の指導、市場の状況や動向の調査、会議やワークショップでの意見交換、参加企業に対する具体的支援も行われ、全体で48のEES事業案が検証された。結果として、事業ごとに10%~80%の省エネルギーが実現できたという。プロジェクトの主要な成果は、「エネルギー効率化サービス-新しい事業モデルと成功する市場開拓」文書にまとめられ、同研究所のサイトからダウンロードできる。