欧州委員会(EC)は2012年11月26日、EUの自然保護区ネットワーク「ナチュラ2000」に、EU加盟20ヵ国から235地区、約2万5000km2が加わったと発表した。これにより、EU総面積の17.9%(76万8000km2)、海域でみると約4%(21万7000km2)がナチュラ2000の保護区となった。重要な追加地域としてはイギリスのドッガーバンクがあり、豊かな漁場であるこの広大な浅海域が加わったことで、隣接するドイツやオランダの保護区との連携した海域管理が促進されることになった。陸上では、ルーマニアでコウモリや両生類等の絶滅危惧種の生息地を含む109地区が追加され、ネットワークが大きく拡大した。ナチュラ2000では自然に害を及ぼさない農業や観光等は許されるため、保護区は欧州の貴重な自然を守り生物多様性に貢献するだけでなく、人々に自然を楽しむ機会と、豊かな自然資源を生かす新たな商機も与える。「ネットワークの拡大は自然にも人にも喜ばしいこと」と、EC環境担当委員は述べている。
情報源 | 欧州委員会(EC) プレスリリース |
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国・地域 | EU |
機関 | 欧州委員会(EC) |
分野 | 自然環境 |
キーワード | 生物多様性 | 欧州委員会 | 絶滅危惧種 | 生息地 | 海域 | 自然資源 | ナチュラ2000 | 自然保護区 | EC |
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