欧州環境局(EEA)は、平均CO2排出量の2012年目標値を、欧州の大半の自動車メーカーが2011年に達成したと発表した。EUでは、2015年までに新車乗用車の1km当たりのCO2排出量を130g以下(gCO2/km)とする目標を掲げ、メーカー毎の平均車両重量から割出した個別目標を2012年から各社に課している。EEAが、各社の進展を評価するため、排出量データを収集・分析した『2011年欧州自動車メーカーCO2排出削減状況』によると、欧州の代表的な20社の2011年排出量は、最少はファイアット社の118gCO2/km、最大はダイムラー社の153gCO2/kmで、両社を含む18社が2012年目標を達成、残る2社もあとわずかで達成できるという。2011年の平均排出量は、135.7gCO2/kmであった。EEAは、「輸送部門は、2010年から2050年までに温室効果ガス68%の削減が求められている。技術改革だけではなく、輸送需要の大幅減少や、環境に良い輸送方法への移行が必要」だとしている