欧州環境庁(EEA)は、欧州の輸送部門の環境パフォーマンスに関する年次報告書「輸送・環境報告メカニズム(TERM)」を公表し、環境、健康、気候目標達成へ向けた進捗状況は一様でないと報告した。報告書によれば、2016年の新規登録乗用車の二酸化炭素の平均排出量は減っているものの、輸送部門(国際航空を含み、海運は除く)の温室効果ガス排出量は2014年以降の上昇傾向か続き、1990年より25%増えた。またディーゼル車の販売が減少している一方で、道路輸送(重量車による貨物輸送を含む)で使用されるディーゼル燃料の割合は上昇しており、道路輸送用に販売された燃料全体に占めるディーゼル燃料の比率は2000年の51%から2015年には66%以上になった。再生可能エネルギーの割合は、2015年の6.7%から2016年には7.1%に上昇したが、2020年目標である10%には一部の国を除いて及ばず、石油消費に関しては、その目標(2050年までに2008年比70%削減)を達成するには、3分の2以上を削減する必要があるという。
情報源 | 欧州環境庁(EEA) プレスリリース |
---|---|
国・地域 | EU |
機関 | 欧州環境庁(EEA) |
分野 | 地球環境 環境総合 |
キーワード | 再生可能エネルギー | 温室効果ガス | ディーゼル車 | 欧州環境庁 | EEA | 輸送 | 乗用車 | 環境パフォーマンス |
関連ニュース |
|