愛知県は、あいち産業科学技術総合センター産業技術センターが、吉田機械興業(株)と共同で、植物資源をナノサイズに効率よく粉砕して、セルロースナノファイバーを製造する技術を開発したと発表した。セルロースナノファイバーは、植物資源由来の環境にやさしいナノ材料で、軽く強度が高い等の優れた特性を持つため、自動車材料、食品など、様々な分野での活用が期待されている。今回開発した技術は、セルロースと水の懸濁液を、高圧ポンプによってノズルに送り込み、ノズル通過時に発生する高速せん断力によって瞬時に粉砕し、ナノファイバー化するもの。同技術を用いて実際にセルロースを粉砕する装置を試作し製造を行ったところ、処理後の懸濁液に太さ10~20nm程度のナノファイバーができることが確認された。これにより、低コスト化や安全かつ高品質な製品の製造が可能になるという。また、短時間で処理ができることからセルロースの劣化が抑えられるという。今後、吉田機械興業が、同技術によって製造されたセルロースナノファイバーの試作品を平成25年4月から販売する予定。
情報源 |
愛知県 記者発表
あいち産業科学技術総合センター 記者発表(PDF) |
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機関 | 愛知県 あいち産業科学技術総合センター |
分野 |
地球環境 |
キーワード | セルロース | 愛知県 | 植物資源 | 製造 | ナノ材料 | あいち産業科学技術総合センター | 吉田機械興業 | ナノファイバー | 懸濁液 |
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