環境省は、平成27年度セルロースナノファイバー製品製造工程の低炭素化対策の立案事業委託業務を公募すると発表した(公募期間:平成27年7月24日~8月21日17時必着)。セルロースナノファイバー(CNF)は、木材等の植物等を原料とし、高い比表面積と空孔率を有していることから、軽量でありながら高い強度や弾性を持つ素材として、様々な基盤素材への活用が期待され、精力的な開発が進められている。今回の事業は、最終製品サイドからバックキャスティングで様々な評価や検証などを行うことで、製品製造時や社会実装時における課題を抽出・対策し、あらかじめ課題解決を図ることで、地球温暖化対策に多大なる貢献が期待されるCNFの早期社会実装を実現することを目的とするもの。従来材料に対するCO2削減効果を評価するため、現状製法によって作成された製品と同等以上の性能を確保しつつ、製造時のCO2排出量の総量が従来材料より少ないCNF複合樹脂製品の実現に向けた対策立案のための実証・評価を行うという。