環境省は、被災地の地下水質のモニタリング調査における放射性物質濃度の測定結果(第10報)を公表した。同省では、政府のモニタリング調整会議で決定された総合モニタリング計画に基づき、継続的に地下水の放射性物質濃度モニタリング調査を実施している。今回、分析が終了した岩手県、宮城県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県及び千葉県内の地下水における測定結果を10報として公表した(採水日:岩手県11月27~30日、宮城県12月3~5日、福島県11月26日~12月4日、茨城県11月27~30日、栃木県11月30日~12月5日、群馬県11月26~29日、千葉県12月3~6日)。その結果、放射性ヨウ素(I-131)、放射性セシウム(Cs-134、Cs-137)、放射性ストロンチウム(Sr-89、Sr-90)ともに、測定した全地点で不検出であった(検出限界値:1Bq/L)。同省では今後も、福島県及び近隣地域において、関係機関と調整を行い、継続的に地下水の放射性物質濃度のモニタリング調査を実施することとしている。