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 (独)国立環境研究所、定点カメラの連続撮影による、高山生態系の融雪及び植生の季節変化を検出する観測方法を開発

発表日:2013.06.28


  (独)国立環境研究所は、定点カメラの連続撮影による、高山生態系の融雪及び植生の季節変化を検出する観測方法を開発したと発表した。これは、立山室堂山荘とNPO法人北アルプスブロードバンドネットワークの協力の下、北アルプスの山小屋に設置されたデジタルカメラで撮影された画像を定量的に解析したもの。融雪の検出には、画像に含まれる各画素の赤緑青の色を表す値(RGB値)を元に、対象画素を積雪画素と非積雪画素とに統計的に判別。一方、植生の生育期間の推定には、各画素のRGB値から植生の緑色の濃さを表す指標の一つであるGRを算出し、植生の季節変化に伴うGRの時系列変化から、増加率(減少率)が最大となる日を生育開始日(終了日)と推定した。このようなデジタルカメラを利用した詳細なレベルでの統合的な解析は、今後、高山生態系の変動解明に役立つものと考えられる。また、同研究の成果を様々な高山帯に展開することにより、世界に類を見ない高山帯の中長期モニタリングが実現し、気候変動の影響評価に貢献することが期待されるという。

情報源 (独)国立環境研究所 記者発表
機関 (独)国立環境研究所
分野 地球環境
自然環境
キーワード モニタリング | 生態系 | 気候変動 | 国立環境研究所 | 画像 | 植生 | カメラ | 影響評価 | 融雪 | 高山帯
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