関西電力(株)は、(株)森生テクノと共同で、火力発電所で使用する保温材を再生利用した保水性セメント成形材を開発し、これを用いた実証実験を実施すると発表した。今回開発した保水性セメント成形材は、これまで産業廃棄物として埋め立て処分されていた保温材を有効利用したもので、通常のコンクリートより保水能力が高く、水分蒸発時の気化熱による冷房効果があるため、ヒートアイランド対策等への貢献が期待されている。これまでの照射実験では、通常のコンクリートの場合、照射直後から照射終了(約45時間)まで表面温度が55℃程度まで上昇する一方、保水性セメント成形材は、照射開始時から約20時間経過しても表面温度は30℃程度で推移し、その後も表面温度は40℃程度にとどまることが確認されている。こうした結果を踏まえ、今後の実証実験では、実際に直射日光の当たる屋外環境における、保水性セメント成形材の冷房効果を検証する。
情報源 |
関西電力(株) プレスリリース
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機関 | 関西電力(株) |
分野 |
大気環境 |
キーワード | 関西電力 | 保温材 | 実証実験 | 再生利用 | セメント | 火力発電所 | 保水性 |
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