宮城県は、東日本大震災の被災地におけるアスベスト大気環境モニタリング調査の結果を公表した。同県では、東日本大震災の津波の被害が甚大だった県内沿岸部において、建築物解体工事、がれき処理及び交通の集中等による生活環境への影響を把握するため、大気環境モニタリングを実施している。今回は、平成26年2月5日から13日にかけて7市町の10地点において、今年度4回目となる大気環境中のアスベストモニタリング調査を実施。その結果、無機総繊維数濃度として1リットル当たり0.056本未満から0.45本の範囲内で、通常の大気環境と同様の値であった。同県では、県内の二次仮置き場における震災廃棄物処理の終了に伴う測定地点の見直しを行いながら、今後も被災した建築物の解体作業の実施が見込まれる地域において、引き続き被災地においてアスベスト等の大気環境モニタリング調査を実施し、結果を公表していくという。