宮城県は、東日本大震災の被災地におけるアスベスト大気環境モニタリング調査(平成26年度第2回)の結果を公表した。同県では、平成23年度から平成25年度まで、東日本大震災の津波の被害が甚大だった県内沿岸部において、建築物解体工事、がれき処理等による生活環境への影響を把握するため、大気環境モニタリング調査を実施してきた。平成26年度からは、被災建築物の解体作業の実施が今後も見込まれる地域において大気環境中アスベストモニタリング調査を継続することとしている。今回は、平成26年9月8日から10日にかけて石巻市及び気仙沼市の6地点において調査したところ、無機総繊維数濃度として1リットル当たり0.056本未満から0.22本の範囲内で、通常の大気環境と同様の値であった。同県では、被災した建築物の解体作業の実施が見込まれる地域において、引き続き四半期ごとに大気環境中のアスベストモニタリング調査を実施する予定で、今後も結果を公表していくという。