日立金属(株)は、希土類磁石の生産過程で発生する加工くず(スラッジ)から希土類元素と鉄を回収できる新しいリサイクル方法を開発したと発表した。希土類磁石は、優れた磁気特性を有することから高効率化、軽量化、コンパクト化が求められる自動車、電子機器のモーターや風力発電機などに使用されている。今後も省エネルギー化が進む中で、希土類磁石の使用量が増加し、生産の際に切削加工で発生するスラッジの量も増加すると予測されている。今回開発したリサイクル方法は、製鉄において使用されている直接還元製鉄法を焼成したスラッジに適用することによって、希土類元素を抽出するもの。従来の湿式法に比べて、抽出にかかる時間が短く、回収率が高くなる上に、これまで埋め立て処理をしていた鉄くずも再利用可能な銑鉄として回収することが可能となる。また、酸による抽出ではないため、酸の使用をホウ素抽出時のみに減らすことが可能で、環境への負荷が低減されるという。
情報源 |
日立金属(株) ニュースリリース
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機関 | 日立金属(株) |
分野 |
ごみ・リサイクル |
キーワード | 省エネルギー | 環境負荷 | リサイクル | 日立金属 | 再利用 | 鉄 | スラッジ | 磁石 | 希土類 |
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