環境省は、「平成25年度低コスト・低負荷型土壌汚染調査対策技術検討調査」対象技術の評価結果を公表した。同調査は、土壌汚染の調査・対策技術の開発や普及の促進を図るため、実証試験段階にある低コスト・低負荷型の土壌汚染調査・対策技術について、実証試験及び技術評価を行うもの。今回、平成25年度に選定された住友林業(株)の「日本シバによる油汚染土壌のファイトレメディエーション」について、実証試験と技術評価が行われた。その結果、目標とする油分低減率は達成されたが、定量的評価にはいたらなかったため、今後は、サンプリングのばらつきを統計的に評価できる調査手法を計画する必要がある。また、高濃度汚染土壌への適用についてさらなる検証が期待されると評価された。なお、平成25年度は、土壌汚染対策法に定める特定有害物質、ダイオキシン類及び鉱油類により汚染された土壌の調査・対策に資する実証試験段階の技術を対象とした。