環境省は、「平成26年度低コスト・低負荷型土壌汚染調査対策技術検討調査」対象技術の評価結果を公表した。同調査は、土壌汚染の調査・対策技術の開発や普及の促進を図るため、実証試験段階にある低コスト・低負荷型の土壌汚染調査・対策技術について、実証試験及び技術評価を行うもの。今回、平成26年度に選定された住友林業(株)の「日本シバによる油汚染土壌のファイトレメディエーション」について、実証試験と技術評価が行われた。平成26年度の実証試験は、高濃度域における同技術の適用性と施肥による改善を実証することを目的に実施。その結果、高濃度域において、シバの根の伸長が制限されているものの、地上部では十分な生育が認められ、オフサイトでは油分分解遺伝子と油分低減との関係が推定された。しかし、オンサイトで油分低減が認められず、実用性までは評価できない結果となった。実汚染サイトへの適用性は、長期間に亘る検証により証明する必要があると評価された。