埼玉県環境科学国際センターは、埼玉県内の平均気温が20世紀末(1981~2000年)に比べ今世紀末(2081~2100年)には平均2.0℃~4.8℃上昇すると予想されるとする研究結果を発表した。これは、茨城大学、国立環境研究所、法政大学等との共同研究で、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の第5次報告書で用いられている最新の気候モデルとシナリオに基づき予測したもの。温室効果ガス濃度を最大限抑えるシナリオ(RCP2.6)では20世紀末に比べ2.0℃、中程度に温室効果ガス濃度を安定化させるシナリオ(RCP4.5)では2.7℃、対策を行わず濃度が増え続けるシナリオ(RCP8.5)では4.8℃気温が上昇するという結果になった。同センターでは今後、温室効果ガスの大気中濃度の精密観測や、農業、健康、極端気象などに対する温暖化影響情報の収集を進めるとともに、これと並行して、埼玉県農林総合研究センター等の関係機関と連携し、温暖化への適応策(気温上昇による被害を軽減するための対策)の検討に継続的に取り組んでいくという。
情報源 |
埼玉県 県政ニュース
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機関 | 埼玉県 |
分野 |
地球環境 |
キーワード | 地球温暖化 | 気候変動 | 温室効果ガス | IPCC | 気候モデル | 気温上昇 | 埼玉県 | 予測シナリオ | 埼玉県環境科学国際センター |
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