環境省は、(仮称)都市計画道路 鈴鹿亀山道路に係る計画段階環境配慮書について、平成27年5月15日付けで国土交通大臣に対し環境大臣意見を提出した。同事業は、三重県鈴鹿市を起点とし、同県亀山市を終点とする約10kmの道路を設置するもの。同ルート帯の区域及びその周辺の地域は、主に水田・茶畑等の農業利用や、市街地、工業団地等の都市的利用が行われており、市街化地域における大気質及び騒音等による生活環境への影響、並びに里地里山地域における動物及び植物、景観等への影響が想定される。今回の環境大臣意見では、1)対象事業実施区域の設定に当たり、学校や病院等の環境配慮が特に必要な施設や鳥獣保護区等の環境保全上重要な区域への影響を回避又は極力低減すること、2)詳細なルート・構造の検討に当たり、鈴鹿市中心市街地を通過する区間における大気質や騒音等による生活環境への影響が大きくなる恐れがあるため、学校や病院、集落等に対して十分配慮すること、等を求めている。