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 千葉大など、平行度の高い赤外線ビームでCO2濃度の長期間連続計測が可能な手法を開発

発表日:2015.06.01


  千葉大学は、同学環境リモートセンシング研究センターと静岡大学工学部の研究グループが、平行度の高い赤外線ビームを利用することにより、高度数十メートルの低層大気中での二酸化炭素(CO2)について、広域での平均濃度を連続的に計測できる手法を開発したと発表した。近い将来の平均気温の上昇を予測する上で、CO2濃度の正確な測定データが必要である。しかし、これまで使われてきた「人工衛星による広域の観測」では地表面付近の高度での測定感度が低く、「地上でのサンプリング計測」ではある一点で捕集した空気が排出源が多く存在する都市部エリアにおいて代表値を表すかどうかという問題があった。今回、研究グループでは、光源、望遠鏡システム、分光器システムの最善の組み合わせを追及した結果、都市部上空において低層でのCO2濃度計測を連続的に行うことに成功した。今後は、風向等の気象要因との関係をより詳細に調査するととともに、都市以外の地域(森林地域など)への応用を検討する。また、同時に計測される水蒸気とその同位体濃度情報も、環境計測に活用していくという。

情報源 千葉大学 ニュースリリース(PDF)
機関 千葉大学 静岡大学
分野 地球環境
キーワード 地球観測技術 | CO2 | 測定 | 地表面 | 赤外線 | 静岡大学 | 千葉大学 | 計測 | 大気中濃度
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