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 東京大と理研、イネの高温ストレス耐性を向上する方法を開発

発表日:2016.02.04


  東京大学と理化学研究所は、イネの生育に悪影響を与えることなく、高温ストレス耐性を向上させる方法を開発したと発表した。イネを含め植物はストレスにさらされると、ストレスに対する耐性を高め、その環境に適応するために、さまざまな遺伝子を発現させその働きを活性化させることが知られている。このようなストレス耐性を高める遺伝子の発現を通常よりもさらに強く上昇させることで、植物のストレス耐性を向上させることができると考えられている。今回研究グループでは、シロイヌナズナの高温ストレス耐性を向上させるタンパク質「DPB3-1」を、イネに導入した。その結果、高温ストレス耐性を高めるさまざまな遺伝子の発現が向上し、イネの高温ストレス耐性が高まっていることが明らかになった。また、DPB3-1を導入しても、ストレスのない条件でのイネの生育や収量に悪影響を与えないことも確認された。この研究をさらに応用していくことで、温暖化による気温上昇や熱波などで農作物の収量が低下することを防ぐ技術が開発されることが期待されるという。

情報源 東京大学大学院農学生命科学研究科 プレスリリース
機関 東京大学 理化学研究所
分野 地球環境
キーワード 地球温暖化 | 理化学研究所 | 東京大学 | イネ | タンパク質 | 農作物 | 高温 | 耐性
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