農林水産省は、気候変動による農林水産分野への影響に関する施策を強力に推進するための「農林水産省気候変動適応計画」を決定したと発表した。地球温暖化は確実に進んでおり、「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第5次評価報告書」では、今世紀末までの約100年間で世界の平均気温は最大4.8℃、海面水位は82cm上昇するとの予測がある。既に日本でも米や果樹の品質低下、害虫の北上、豪雨の発生頻度の増加傾向などが見られており、今後も同様の被害や極端な気象現象が増加すると予測されている。今回の適応計画は、平成26年4月に設置した気候変動適応計画推進本部において、農林水産分野における気候変動適応計画の検討を行ってきた結果を取りまとめたもの。1)高温耐性の付与を基本とした米の品種開発や標高の高い地帯での果樹園の整備など、特に影響が大きいとされる品目への重点的な対応、2)山地災害発生の危険が高い地区のより的確な把握等の災害対策の推進、3)将来影響の知見が少ない人工林や海洋生態系等に関する予測研究の推進など、をあげている。
情報源 |
農林水産省 報道発表資料
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機関 | 農林水産省 |
分野 |
地球環境 |
キーワード | 地球温暖化 | 気候変動 | 農林水産省 | 計画 | 災害 | 適応 | 環境影響 | 海洋生態系 | 農作物 |
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