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 産総研、水素ステーション用蓄圧器の損傷評価技術を開発

発表日:2016.03.22


  産業技術総合研究所は、九州大学、佐賀大学、(公社)水素エネルギー製品研究試験センターの協力を得て、応力発光センサーの水素ステーション用蓄圧器の損傷評価技術への適用可能性を示したと発表した。水素を貯蔵する方法としては、蓄圧器などの高圧ガス容器での貯蔵が一般的であり、鋼製容器と複合容器の2種類が利用されている。いずれの容器も水素の充塡・放出に伴う加圧・減圧の繰り返しによって生じる容器内部の疲労き裂や水素脆化が懸念されている。水素エネルギー社会の発展には、より簡便に内部の状態を調べることができる検査技術が切望されている。今回開発した技術では、蓄圧器外表面に接着した応力発光シートセンサーの発光分布を撮影することで、水素ガスの充てん・放出の繰り返しによって生じる蓄圧器内面の損傷を2次元的に可視化できる。また、その内部き裂の進展度を発光パターンの変遷から推測することも可能である。この技術は、近年整備が進められている水素ステーションの安全・安心への貢献が期待されるという。

情報源 産業技術総合研究所 研究成果
機関 産業技術総合研究所
分野 地球環境
キーワード 産業技術総合研究所 | 水素ステーション | 水素貯蔵 | 安全性 | 可視化 | 蓄圧器 | 損傷 | 応力発光センサー
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