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 九州大、安全で効率的なCO2地中貯留を可能にする技術を開発

発表日:2016.04.08


  九州大学は、米国ノートルダム大学との研究グループが、二酸化炭素(CO2)地中貯留において、限られた地層に効率的にCO2を貯留することのできる貯留層の条件(CO2の圧入方法)を明らかにする手法を開発したと発表した。CO2の回収・貯留(CCS)は、発電所などのCO2排出源においてCO2を分離・回収し、地中に貯留することで、大気中へのCO2排出を削減する技術である。日本におけるCO2貯留については、対象となる限られた地層に、効率的にCO2を圧入・貯留する必要がある。今回の研究では、岩石の構成粒子の隙間の中を流れるCO2の挙動を様々な条件で計算し、最終的に貯留されるCO2の量が貯留層の圧力や温度などの条件に依存することを定量的に示した。また、この手法を応用することで、貯留層に大量のCO2を貯留できる条件を明らかにすることに成功した。なお、この手法は、世界最高サイズ(計算グリッド数)の岩石間隙モデルに対する流体シミュレーションによって、初めて可能となったものである。

情報源 九州大学 研究成果
九州大学 プレスリリース(PDF)
機関 九州大学
分野 地球環境
キーワード CCS | CO2排出量 | 九州大学 | 排出削減 | 安全性 | CO2回収・貯留 | 貯留層 | 効率的 | 地中貯留
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