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 北陸先端大など、バイオ由来透明メモリーデバイスの作製に成功

発表日:2016.06.22


  北陸先端科学技術大学院大学は、国立台湾大学との共同研究で、微生物を用いて生産したシナモン類を原料とするバイオ由来透明メモリーデバイスの作成に成功したと発表した。バイオプラスチックの用途は限られており、主に使い捨て分野で使用されているのが現状である。今回開発されたメモリーデバイスは、2014年に同大学が発表した「バイオポリイミド」の高付加価値利用を図ったもの。アミノ酸由来バイオポリイミドの合成ステップ数を大幅に短縮することが可能となり、バイオポリイミドと酸化チタンなどから得た透明な有機無機透明複合体の形成に成功した。また、その複合体が不揮発性のメモリー素子としての機能を示すことを発見した。さらに、メモリーの特性値であるON/OFF比(通電状態と遮断状態における電流値の比)は、10の8乗(10のマイナス15乗から10のマイナス7乗程度)に達したため、未来指向型の透明コンピュータの透明メモリーとしての活用が期待できるという。

情報源 北陸先端科学技術大学院大学(JAIST) プレスリリース
機関 北陸先端科学技術大学院大学(JAIST)
分野 地球環境
キーワード バイオプラスチック | 酸化チタン | 揮発性 | 北陸先端科学技術大学院大学 | 透明性 | デバイス | シナモン | バイオポリイミド | メモリー
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