東京都は、環境負荷の大きな自動車を利用しない取組を進めると発表した。都内の大気環境は、ディーゼル車の走行規制や低公害車の普及促進などにより、粒子状物質(PM)の排出量が減り環境基準を全測定局で達成したが、窒素酸化物(NOx)の環境基準は7割程度の達成状況にある。この原因の一つとして、NOx及びPMの排出基準を満たさない自動車が、「自動車NOx・PM法」の対策地域では一定期間以上所有できない一方、対策地域外では引き続き所有が認められており、これら旧式の車が東京都内に流入することが考えられるという。そこで東京都では、環境確保条例を改正し、都内の荷主・旅行業者等が、環境負荷の大きな自動車、すなわちNOx及びPMの排出基準を満たさない自動車を利用しないように努める義務を新たに規定した。今後、この取組を進めることにより、都内のさらなる大気環境改善を目指していくという。