理化学研究所は、鉛を蓄積することができるコケ植物の一種、ヒョウタンゴケの原糸体が有する重金属吸着機能を解明した。今回、共同研究グループは、1)野外から採取したヒョウタンゴケ原糸体の無菌液体培養系を確立し、2)原糸体が直鎖上の細胞列から成り立っており、この部分に鉛が捕捉されていることを明らかとした。また、3)細胞壁の表層成分(ポリガラクツロン酸とセルロース)が鉛を捕捉していることや、4)幅広いpHで、鉛・金・白金族の元素を吸着し、いったん吸着すると海水などに浸しても脱着しない優れた特性を持つこと、5)ヒョウタンゴケ自体が鉛耐性を有することを発見した。この成果は、コケ植物による金属回収や環境浄化の可能性を示すもので、今後の応用が期待できるという。
情報源 |
理化学研究所 プレスリリース
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機関 | 理化学研究所 |
分野 |
健康・化学物質 水・土壌環境 |
キーワード | 理化学研究所 | 環境浄化 | コケ植物 | 重金属 | 鉛 | 吸着材 | 金属回収 | 耐性 | ヒョウタンゴケ |
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