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 琉球大、サンゴ礁が防波堤となり沿岸波浪災害リスクが低下すると発表

発表日:2018.03.07


  琉球大学は、サンゴ礁が防波堤の役割を果たすことにより、沿岸波浪災害リスクが低下することを解明した。サンゴ礁などが有する防災能力を効率的に利用して災害リスクを低下させる「グリーンインフラストラクチャー」が国内外で注目を集めている。しかしながら、サンゴ礁の有する防波堤機能の変化に関する定量的知見は無かった。今回研究グループでは、パラオ共和国のサンゴ礁掘削コア試料を解析して波高を低下させるために必要なサンゴ礁の重量堆積速度、および数値計算により天然の防波堤としての機能を定量的に見積もった。その結果、将来の気候変動に伴う海面上昇や強大化台風により沿岸の波高が増加しても、サンゴ礁が上方に成長することで波高が低下することを明らかにした。今後、沖縄でもサンゴ礁保全対策と一緒にグリーンインフラストラクチャーに取り組むことで、高い相乗効果が期待できるという。

情報源 琉球大学 プレスリリース(PDF:399KB)
機関 琉球大学
分野 自然環境
キーワード サンゴ礁 | 沿岸 | 防災 | 災害リスク | グリーンインフラ | 琉球大学 | パラオ | 防波堤
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