琉球大学、九州大学、東京大学およびシドニー大学の研究チームは、最終氷期最盛期(約3万年前~1.7万年前)の「グレートバリアリーフ」でサンゴ礁が形成されたことを実証した。これまで同研究チームは、国際的な海洋掘削プロジェクトに参加し、最終氷期最盛期に海面低下(規模:20~40 m、速度:100年間に1.5~2 m)が2度起きたことを突き止め、グレートバリアリーフが海面の低下・上昇(サンゴ礁の発達・停止)を4回繰り返し、発達し続けてきたことを解明した。今回、堆積物コア試料に含まれている「星砂(有孔虫の化石)」の棘の残存状態や、殻に含まれる放射性炭素の量などを詳細に分析した結果、最終氷期最盛期に起きた2度の海面低下の直後に同地で、海面が上昇する時期と似た発達過程によりサンゴ礁が形成されたことが明らかになった。地球温暖化に伴う海面の変動に対して、サンゴ礁が柔軟に応答できること示す知見であるという。
情報源 |
琉球大学 研究成果
九州大学 研究成果 |
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機関 | 琉球大学 九州大学 東京大学 シドニー大学 |
分野 |
地球環境 自然環境 |
キーワード | 地球温暖化 | サンゴ礁 | 堆積物 | サンゴ | 琉球大学 | 有孔虫 | グレートバリアリーフ | 最終氷期 | 星砂 | 放射性炭素 |
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