(独)国立環境研究所と首都大学東京は、最新の排気ガス規制適合車両(新長期規制車両)より排出される排気ガス成分を分析した共同研究の成果を発表した。これは近年、窒素酸化物(NOx)や揮発性有機化合物(VOC)等から光化学反応で生成される二次生成物質の低減対策が、大気環境改善のための重要課題になりつつあることを踏まえたもの。同研究では、大気中成分の光化学反応性を評価するため、従来使用されている排気ガス分析装置のほかに、首都大学東京が独自に開発した大気質診断装置を適用。NOxやVOC等と反応しやすいOHラジカルを用いて、その反応性(OH反応性)を計測した。その結果、自動車排気ガス中には、従来の分析方法では検出されていない、OH反応性のある未知の化学物質が17%程度存在していることが示唆された。これは、排気ガスの大気質を診断する指標としてOH反応性を計測することの有効性を示しているという。
情報源 |
(独)国立環境研究所 記者発表
首都大学東京 報道発表資料(PDF) |
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機関 | (独)国立環境研究所 首都大学東京 |
分野 |
健康・化学物質 大気環境 |
キーワード | 窒素酸化物 | NOx | 光化学 | 大気環境 | 国立環境研究所 | VOC | 揮発性有機化合物 | 首都大学東京 | 自動車排気ガス | OHラジカル |
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