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 農研機構、CO2濃度が上昇すると増収するコシヒカリ系統の試験栽培に成功

発表日:2018.08.10


  (国研)農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)は、高いCO2濃度条件下で高い収量が得られるコシヒカリ系統の試験栽培に成功した。農研機構は、プロジェクト研究「農林水産分野における気候変動の影響評価及び適応技術の開発」において、多収性品種「タカナリ」が高CO2濃度環境で高い光合成能力を保持することを解明した。今回、タカナリが有する籾数を増やす遺伝子を人工交配等によってコシヒカリに導入し、そのコシヒカリ系統を茨城県つくばみらい市に在る開放系大気CO2濃度実験施設で試験栽培したところ、1)通常大気条件では籾数の増加に伴い登熟歩合が若干低下するが、2)高CO2条件(CO2濃度:576~578 ppm)では籾数が多いにもかかわらず登熟歩合が保たれることが明らかとなった。また、3)供試した新たなコシヒカリ系統では、成熟期の稲体茎部に含まれる光合成産物の穂への転流が速やかに進むという増収メカニズムも示唆された。気候変動に適応した多収品種の育成への貢献につながる成果であるという。

情報源 農業・食品産業技術総合研究機構プレスリリース
機関 (国研)農業・食品産業技術総合研究機構
分野 地球環境
環境総合
キーワード 気候変動 | 農業・食品産業技術総合研究機構 | コシヒカリ | 農研機構 | 適応技術 | 高CO2濃度 | タカナリ | 増収メカニズム
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