大阪市立大学は、新しいコンセプトの人工光合成技術を発表した。この技術は、1)ピルビン酸と二酸化炭素を結合してリンゴ酸に変換する「リンゴ酸酵素」を触媒とし、2)新たに開発した「ジフェニルビオローゲン誘導体」の光還元系を連結したもの。これまで報告されている人工光合成系では、二酸化炭素(炭素数1)の還元によって炭素数1の分子しか生成できなかったが、炭素数の拡張を図ることが可能となった。また、太陽光エネルギーと葉緑素に代わる色素(水溶性ポルフィリン)を用いた場合の一つの問題である、高価な補酵素や試薬を用いてリンゴ酸を生成する必要も無くなった。二酸化炭素を原料として利用する新たな人工光合成系が達成できたことにより、多様な化成品や有用物質合成への展開が期待できるという。
情報源 |
大阪市立大学 研究・産学
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機関 | 大阪市立大学 |
分野 |
環境総合 |
キーワード | 人工光合成 | 大阪市立大学 | リンゴ酸 | リンゴ酸酵素 | ジフェニルビオローゲン誘導体 | 水溶性ポルフィリン | メチルビオローゲン |
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