新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、グリーンイノベーション基金事業の一環として、化学分野におけるカーボンリサイクル技術の社会実装などを目指す「CO2等を用いたプラスチック原料製造技術開発」プロジェクトに着手した(実施期間:2021~2030年度、予算総額:1,234億円)。同事業は、2021年6月18日に経済産業省等が策定した「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」の実行計画に位置付けられた14の重点分野を対象とする総額2兆円規模の研究開発事業。官民で野心的かつ具体的な目標を共有した上で、これに経営課題として取り組む企業などを研究開発・実証から社会実装まで最長10年間継続して支援する。同プロジェクトでは、日本が高い競争力を持つカーボンリサイクル技術を活用し、4つの研究開発項目(①ナフサ分解炉の高度化技術、②廃プラスチック・廃ゴムからの化学品製造技術、③CO2からの機能性化学品製造技術、④アルコール類からの化学品製造技術)に取り組む。「アンモニア燃料のナフサ分解炉実用化(三井化学株式会社ほか3社)」をはじめ8テーマ・9つの個別事業を採択した。コスト低減や用途開発に向けた技術確立、カーボンリサイクルプラスチック原料製造技術の国際標準化、ライセンスビジネスによる海外展開を通して、新興国などの新規需要獲得につなげていくという。
情報源 |
(国研)新エネルギー・産業技術総合開発機構 ニュースリリース
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機関 | (国研)新エネルギー・産業技術総合開発機構 |
分野 |
環境総合 |
キーワード | ケミカルリサイクル | 人工光合成 | 2050年カーボンニュートラル | 基礎化学品 | グリーンイノベーション基金事業 | ナフサ分解炉 | 使用済タイヤ | 炭素資源循環 | アルコール類 | 機能性化学品 |
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