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 大阪市立大、レアアースを吸着する生物吸着材料(リン酸基修飾酵母)を作製

発表日:2019.01.18


  大阪市立大学の研究グループは、ネオジム等のレアアースを選択的かつ効率的に回収できる「リン酸基修飾酵母」を作製したと発表した。近年、都市鉱山から環境に負担をかけずに低コストで金属を回収する技術が求められており、発酵生産過程で発生する余剰酵母の活用や、その吸着効率の向上(イオン交換樹脂等比)が課題となっている。今回、研究グループはパン酵母を食品添加物としても使用されるトリメタリン酸ナトリウムで処理した生物吸着材料により、磁石や工学材料の素材となる「ネオジム」を選択的に、複数のレアアース金属を乾燥重量1 g当たり0.7~0.8mmolの効率で回収できることを確認した。吸着したレアアース金属は0.1 mol/L の塩酸処理により容易に脱離・回収することができることも実証されており、水中で銅や亜鉛をはじめとする多くの金属を回収する技術として応用が期待できるという。

情報源 大阪市立大学 プレスリリース
機関 大阪市立大学
分野 環境総合
キーワード レアアース | ネオジム | 都市鉱山 | 大阪市立大学 | リン酸基修飾酵母 | パン酵母 | トリメタリン酸ナトリウム | 生物吸着材料
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