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 理研など、C6・C5糖の同時変換ができる油脂生産性微生物を西表島で発見

発表日:2018.09.21


  理化学研究所、明治薬科大学、龍谷大学および京都大学の共同研究グループは、グルコース(C6糖)とキシロース(C5糖)をほぼ同時に取り込み、油脂生産能力が高い新規酵母3株を発表した。同研究グループは、沖縄県西表島などの植物と土壌から酵母1,021株を分離・培養し、系統解析などを行い、1,021株のうち3株がCystobasidium属の新種であることを確認した。これらの株は、採取地「イリオモテ」に因み「Cystobasidium iriomotense」を命名され、GX液体培地を用いた培養実験により、1)C16およびC18脂肪酸を生産できる酵母であり、2)10日間で2つの糖を同時に消費できること、3)油脂含量(乾燥菌体重量あたりの油脂蓄積量)は20%~最高33%となることが確認された。近縁の株よりも油脂生産性が高く、油脂製造プロセスの効率化ひいては低炭素社会の実現への貢献が期待できるという。

情報源 理化学研究所 プレスリリース
機関 理化学研究所 明治薬科大学 龍谷大学 京都大学
分野 環境総合
キーワード 低炭素社会 | 酵母 | 理化学研究所 | 脂肪酸 | グルコース | キシロース | C6糖 | C5糖 | Cystobasidium | iriomotense
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