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 和歌山県工業技術センター、「光アップコンバージョンフィルム」を開発

発表日:2019.01.10


  和歌山県工業技術センターは、空気中でも安定して「低いエネルギーの光」を「高いエネルギーの光」に変換する「光アップコンバージョン」フィルムを開発し、特許を取得したと発表した。これまでにも「光アップコンバージョン」という現象は報告されていたが、液体中や半固体など空気に触れない状況下で起こる現象であったため、実用化が困難であった。同センターでは、ポリビニルアルコールフィルム中に「光アップコンバージョン現象を起こす材料」を閉じ込め、独自の技術でフィルムを伸ばすことにより、空気中でも安定して同現象を起こすフィルムの開発に成功した。この技術は大面積化が可能なことに加え、大気中で容易に作製が可能であり、将来的には、太陽電池や省エネフィルムなどへの応用が期待される。今回の成果は、同センターの研究開発事業「コア技術確立事業(平成29〜31年度)」で得られたもので、今後も県内産業が将来的に必要とする技術の開発を進めていくという。

情報源 和歌山県工業技術センター お知らせ
機関 和歌山県工業技術センター
分野 地球環境
環境総合
キーワード 太陽電池 | フィルム | 省エネフィルム | 和歌山県工業技術センター | 低いエネルギーの光 | 高いエネルギーの光 | 光アップコンバージョン | ポリビニルアルコールフィルム | コア技術確立事業
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