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 三櫻工業など、新しい熱電発電素子の実証成果を紹介

発表日:2019.07.23


  三櫻工業(株)は、東京工業大学と共に開発を進めている熱電発電素子の高性能化に成功し、早期の実用化を目指すと発表した。この熱電発電素子は、熱エネルギーで電子を生み、電流を作るシステムの検討過程において考案された、「増感型熱電池(STC)」というコンセプトに基づくもの。STCは、イオンの酸化還元反応を利用した太陽電池の先進事例である「色素増感型太陽電池(DSC)」に着目し、色素の関与による光エネルギー吸収や電子の受け渡しを「熱エネルギーによる電子の励起(熱励起)」に置き換えたもので、既往研究において新しい熱エネルギー変換システム構築の可能性が示唆されていた。今回、半導体材料の改良などを重ね、発電温度や放電時間をテストした結果、600℃程度の高温環境下で可能であった発電が40~80℃の範囲で実現できることが明らかとなった。また、発電終了後に熱源の下に放置しておくだけで発電能力が復活することや、50℃環境下・4ヶ月の連続発電に耐えられることも確認されたという。

情報源 三櫻工業 News & Topics(PDF)
東京工業大学 プレスリリース(PDF)
機関 三櫻工業(株) 東京工業大学
分野 環境総合
キーワード 東京工業大学 | 色素増感太陽電池 | 三櫻工業 | 熱電発電素子 | 増感型熱電池 | STC | 熱励起
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