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 中部大、軽量化・省エネにつながるガラスやプラスチックの薄膜材料を開発

発表日:2019.09.20


  中部大学は、自動車やビルの窓を10分の1近くまで軽くできる薄膜材料を開発したと発表した。近年、ガラス表面の硬さを高めるため、表面に硬いCeO2(フッ素樹脂を含む酸化セリウム)を成膜する研究が行われている。しかしCeO2は硬いが脆いため、変形によってクラックが多数発生する問題がある。今回、同大学は、新しいCeO2の薄膜素材と成膜技術を開発し、ガラス基板に成膜したところ、表面の硬さが約3倍に向上したという。また、プラスチックフィルムへの成膜によって表面の硬さがほぼ10倍に向上するデータも得ており、窓を10分の1まで軽量にすることで、エネルギーの削減などにつながることが期待されるという。なお、この研究は、(国研)科学技術振興機構の「研究成果最適展開支援プログラム」に採択され、実用化に向けた研究を行っていくことになっている(期間:2019年10月~2023年3月)。

情報源 中部大学 新着情報
機関 中部大学
分野 環境総合
キーワード 軽量化 | 自動車 | 実用化 | 中部大学 | 薄膜材料 | CeO2 | ガラス基板 | 成膜 | 研究成果最適展開支援プログラム
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