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 千葉大など、人工衛星による植生モニタリングの改良に関する研究成果を紹介

発表日:2019.12.10


  千葉大学、(国研)海洋研究開発機構および愛知県立大学は、ハワイ大学を中心とする国際共同研究において、気象衛星「ひまわり8号」の観測データを用いて、日本国内の植物の季節変化を捉えることに成功したと発表した。2017年12月に打ち上げられた衛星「しきさい」をはじめとする多くの地球観測衛星は北極・南極付近を通り地球を周回する「極軌道」衛星であるため、同一地点を観測できる機会が1日約1回程度に限られ、雲がある地域については観測データが取得できないこともあった。今回、「ひまわり8号」が地球の自転とともに移動する「静止軌道」衛星であることを活かし、植生モニタリングの対象領域拡張などに向けて、2016年の観測データを適用した結果、従来型・極軌道衛星の約26倍の頻度で、雲のないデータを短期間(4日程度)でそろえることができることが明らかになった。植生の変化を、通年で連続的に取得できることや、観測サイトで撮像した結果とも一致する観測結果が得られることが分かり、気象変動の影響に関する科学的な知見の提供などに貢献できるという。

情報源 千葉大学 ニュース(PDF)
海洋研究開発機構 プレスリリース
愛知県立大学 新着情報(PDF)
機関 千葉大学 海洋研究開発機構 愛知県立大学 ハワイ大学
分野 地球環境
自然環境
キーワード 植生 | JAMSTEC | 千葉大学 | 観測衛星 | ひまわり8号 | 静止気象衛星 | 愛知県立大学 | 静止軌道 | 雲のないデータ | 気象変動
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