海洋研究開発機構(JAMSTEC)は、名古屋大学などと共同で、北極海沿岸のシベリア永久凍土の乾燥化を解明したと発表した。今回、重力観測衛星「GRACE」の観測データから北極域の陸水貯留量変動を独自に推定した結果、2002年から2015年にかけてシベリア・ツンドラ(永久凍土)域において乾燥化が進行していることが確認された。また、その一因が急激な夏季温暖化による地表面からの蒸発散量の増加にあることを明らかにした。さらに、レナ川の年間流出量の変動に対して、前年11月から当年5月までの陸水貯留量が大きな影響を与えることを明らかにした。この成果は、衛星による重力観測を通じてツンドラ域の陸水貯留量変動を明らかにした初めての例で、陸水を主な放出源とするメタン等の挙動の解明、ひいては全球規模の気候変動解明につながる重要な成果という。
情報源 |
海洋研究開発機構(JAMSTEC) プレスリリース
名古屋大学 プレスリリース(PDF) |
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機関 | 海洋研究開発機構(JAMSTEC) 名古屋大学 |
分野 |
地球環境 |
キーワード | 気候変動 | 海洋研究開発機構 | 北極海 | 名古屋大学 | シベリア | 永久凍土 | JAMSTEC | 観測衛星 | 乾燥化 | 陸水貯留量 |
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