ハザマは、旭機工(株)、(株)クレアテラネットワークと共同で、従来の仮設防音パネルと同等の防音性能をもつ仮設防音緑化パネルを開発し、商品化したと発表した。これまで、工事現場周辺の住民に対する騒音の影響を抑えるための仮設防音パネルは、真夏の晴天時に、表面温度が上昇してヒートアイランド現象の原因になる等の問題があった。そこで、同社らは、仮設防音緑化パネルの開発・商品化に取り組み、グラスウールの代わりに同等の防音性能(吸音率)をもつ植栽基盤である「ヤシ殻マット」を設置し、芝などを植栽して周辺環境に溶け込むパネルを開発した。同パネルの表面温度は、通常の仮設防音パネルと比較して、東面でも真夏では最大で10℃以上低いことが確認でき、ヒートアイランド現象の緩和に資することを検証した。今後、同社は、ヒートアイランド現象の緩和効果や修景効果も高い同パネルを、都市部を中心に営業展開していくという。