国内ニュース


 東京理科大など、鉄サビの一種「α-オキシ水酸化鉄」の光触媒機能を評価

発表日:2020.03.03


  東京理科大学を中心とする研究グループは、鉄の腐食生成物(鉄サビ)の成分「α-オキシ水酸化鉄」が光エネルギーで有機廃液を浄化すると同時に、水素を生産する機能を有することを実証した。同大学は、2013年に経済産業省の支援を受けて「光触媒国際研究センター」を開設し、抗菌、汚れ分解、脱臭などの機能を活かした製品化や、人工光合成、環境浄化への応用研究などを推進している。同研究グループは、「鉄」は地球上に豊富に存在し、毒性が低く、生物にとって重要な金属元素であることや、酸化還元のサイクルを利用して水素を取り出すことができるという知見を踏まえて、α-オキシ水酸化鉄の機能評価に取り組んだ。今回、pH調整したメタノール水溶液(模擬汚染水)にα-オキシ水酸化鉄を投入し、水銀キセノンランプの光を照射する実験を行ったところ、水に由来する水素が発生し、溶液が酸性であるほど水素の発生量が多くなる傾向や、代表的な光触媒材料である酸化チタンの25倍相当の水素を発生する反応条件が示されたという。

情報源 東京理科大学 プレスリリース
機関 東京理科大学
分野 環境総合
キーワード 水素 | 酸化チタン | 東京理科大学 | 光エネルギー | 鉄サビ | α-オキシ水酸化鉄 | 光触媒国際研究センター | 酸化還元 | 模擬汚染水 | 水銀キセノンランプ
関連ニュース

関連する環境技術