特装車メーカーの極東開発工業(株)は、脱着ボデー車(「脱着装置付きコンテナ専用車」とも言う)に搭載可能な乾燥コンテナを開発し、それらを組み合わせた木質チップの乾燥、輸送、荷役作業の一貫システムを提案した。同社が開発した乾燥コンテナは、2重構造デッキを採用しており、上部に木質チップを貯留(投入)し、下部にダクトホースを接続して専用ブロワユニットの熱や、余剰な設備排熱などを送り込む仕組みとなっている。木質チップの重量変化と水分蒸発量をリアルタイムで計測できるシステムを搭載し、乾燥状態の可視化と監視はもとより、電力消費量の低減を実現する自動制御、スマートフォン等からの遠隔操作なども可能となっている。構造の簡素化と低コスト化を意識した設計となっており、脱着ボデー車との組み合わせによって、木質チップのコンテナ貯留、事業場の熱源やストックヤード周辺における効率的な乾燥や輸送、ダンプ排出などが実現できるという。