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 新潟大と弘前大など、日本新産種となる水草「ツガルモク」を発表

発表日:2020.03.25


  新潟大学と弘前大学は、青森県つがる市に在る無名の小さな池(面積:0.14 km2)で、日本新産種となる水草を発見した。両大学は、湿地モニタリング手法の開発を目的とする調査研究を通じて、2017年に同池が国内に2ヶ所しかない水生植物ガシャモクの自生地であり、同種の北限であることを明らかにしている(Shutoh K, et al., 2019)。今回、両大学が市民グループと共に同池の詳細調査(調査期間:2017~2019年)を行い、ガシャモクを含む多様な水生植物の種数や、葉緑体DNAなどの塩基配列を評価した結果、同池は種数や希少性において全国66湖沼の上位ランクに入ることが分かった。一方、既知のガシャモクと似ているが、一部の形態(茎の分岐)が異なる水草が採取されたことから、同種の形態観察・計測、文献調査などを行ったところ、ガシャモクの近縁種(エゾヒルムシロ)を母系に持つ、雑種「Potamogeton×angustifolius」であることが明らかになった。国内では初めての発見のなるため、発見地である津軽に因んだ和名「ツガルモク」を付して、発表している。

情報源 新潟大学 研究成果
弘前大学 トピックス
北海道大学 研究成果(PDF)
機関 新潟大学 弘前大学 北海道大学
分野 自然環境
キーワード 青森県 | 水生植物 | 塩基配列 | つがる市 | ガシャモク | 日本新産種 | 湿地モニタリング手法 | 文献調査 | ツガルモク
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