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 瀬戸内海全域の藻場面積、東京ドーム約290個分増加(2015-17年度比)

発表日:2024.07.09


  環境省は「瀬戸内海における藻場・干潟分布状況調査」の最新データを公表した。本調査の目的は、衛星画像の解析(3mメッシュ)と現地調査に基づき、藻場・干潟の保全・再生・創出に係る施策の基礎情報を得ること。今回、同省は令和4(2022)・令和5(2023)年度の調査結果を取りまとめ、前回調査(2015-17年度)との比較などを行った。その結果、瀬戸内海全域の藻場面積(増加率)は16,963ha(約9%増加)、干潟面積は11,971ha(約8%増加)と試算された。藻場面積は1,359ha増加しており、東京ドーム約290個分増えたことになる。海域別(湾・灘ごと)に考察したところ、瀬戸内海の藻場面積は“東部で増加、西部で減少”していることが分かった。しかし、藻場・干潟の面積はさまざまな要因によって変動するため、今のところ詳細な理由は特定できないとしている。近年、藻場・干潟の炭素固定機能(ブルーカーボン)としての役割が注目されている。多面的機能の保全のみならず、温暖化対策に資する海洋環境調査として、本調査の継続実施が望まれる。

情報源 環境省 報道発表資料
機関 環境省
分野 自然環境
キーワード 瀬戸内海 | 保全施策 | ブルーカーボン | 温暖化対策 | 衛星画像解析 | 藻場面積 | 干潟分布 | 炭素固定機能 | l海洋環境 | 海域環境
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