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 琉球大、生物多様性に関する空間情報などを集約したウェブシステムを紹介

発表日:2020.04.22


  琉球大学は、生物多様性情報インフラの構築に向けて開発されたウェブシステム「日本の生物多様性情報システム」を紹介した。同大学は、2010年から日本の生物多様性情報を網羅的に収集・分析し、気候変動に対する生物多様性などの応答を考慮した国土の適応的保全計画について研究を進めている(競争的資金:環境研究総合推進費、研究期間:2018~2020年度)。今回公開したシステムは、日本の主要な生物分類群の分布情報を反映させたもので、5つの項目(在来種数、レッドデータブック記載種数、進化的特異性、観察情報の充足度、独自のアルゴリズムによる保全優先度)について3次メッシュ(約1 km x 1 km)スケールでの視覚的な把握が可能となっており、生物多様性保全に係るリスク情報もあわせて、3次メッシュのみならず、2次メッシュ、都道府県・市区町村レベルごとの数値情報や解説記事等も表示される仕組みとなっている。同大学が起業した(株)シンクネイチャーにより2020年4月21日から公開されており、さまざまなシーンでの活用が期待できるという。

情報源 琉球大学 お知らせ
ウェブシステム「日本の生物多様性情報システム」
機関 琉球大学 (株)シンクネイチャー
分野 自然環境
キーワード 生物多様性 | 在来種 | レッドデータブック | 大学発ベンチャー | 情報インフラ | 適応的保全計画 | 進化的特異性 | 観察情報 | 保適応 | リスク情報
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