(株)IHIは、(国研)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)事業において確立したバイオジェット燃料生産プロセスの規格整備を完了し、2020年中に国内定期便によるデモフライトを行うと発表した。国際的な民間航空団体等が掲げるCO2排出削減目標の達成に向けて、バイオジェット燃料の導入が有効な手段のひとつと見られており、日本でも早期の実用化への関心が高まっている。バイオジェット燃料の製造・供給・利用するためには、国際的な標準化・規格設定機関の規格「ASTM D7566」を満たす必要がある。今回、同社がNEDO事業で開発した「高速増殖型ボツリオコッカスを使った純バイオジェット燃料生産一貫プロセス」による規格の新設に関する試験・審査が完了し、同プロセスによるバイオジェット燃料がASTM D7566の「Annex7」として認証された。既に国内で運用可能となっているAnnex1~6に次ぐ、ドロップイン型(既存の燃料と混合使用してもエンジンなどのインフラ改修を必要としない)の代替航空燃料として、商用事業化を目指し、サプライチェーン構築に向けた検討なども進めるという。
情報源 |
(株)IHI プレスリリース
新エネルギー・産業技術総合開発機構 ニュースリリース一覧 |
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機関 | (株)IHI 新エネルギー・産業技術総合開発機構 |
分野 |
環境総合 |
キーワード | CO2 | サプライチェーン | バイオジェット燃料 | 国際標準 | ドロップイン | ASTM | 代替航空燃料 |
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