NTT西日本グループは、北九州市で食品廃棄物処理機器の製造・販売を行う(株)ウエルクリエイトなど3社と共同で開始した農地活性化実証事業の概要を紹介した。4社は、日本において処理費用が膨大とされる食品残渣や琵琶湖において処分が必要な水草や外来魚などの有機系資源を、堆肥としてリサイクルさせ、農作物栽培に活用する実証事業を行う(実証エリア:宮城県・滋賀県・沖縄県、実証期間:2020年7月~2021年2月)。具体的には、ウエルクリエイトが、食品残渣などを堆肥化する「地域食品資源循環ソリューション」の提供運用を行い、NTT西日本グループが堆肥や農地土壌の成分データをクラウド上に蓄積するシステムの構築を担う。(一社)SOFIX農業推進機構は、農地の肥沃度診断を、アサヒバイオサイクル(株)は独自の有用微生物を配合した堆肥化促進材および関連する技術を提供する。各社はこの実証事業の知見を踏まえ、今後も地域の資源循環で連携すると共に、東南アジアなどへの展開を進めていくという。